『kindle unlimited』で貪る百合漫画~Part4~
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目次
12月25日に貪った百合たち
ズキンっと胸が痛んだ
こういった作品は初めて読んだのですが、人間の純粋さとか深さとか、
そういったものをズドンと感じされられました。
性別なんて関係ないのかもなぁ。素敵な作品でした。
現カリフォルニア州在住の熊鹿氏が現地の取材を活かしたLGBTカップルの結婚をテーマに描いたリアルな作品。この20年で飛躍的に同性愛者の権利が認められてきた米国の、丁度同性婚がカリフォルニアで、そして全米で認められる過程で描かれました。
合間に前記結婚の権利を勝ち取るまでの年表や、LGBTのパレードを含む現地の様子をレポートした解説漫画が入り、当地の事情が解りやすく提示されています。
同時に、本編内ではキリスト教の聖書に同性愛を禁じた文言が有る為に根強い偏見、抵抗も有る事が描かれています。特に二人の隣人のゲイのカップル、ショーンとブライアンの養子の少女コニーに対する同級生のイジメや、アンナと敬虔なカトリックである実父との軋轢等難しい問題も扱われています。
【感想】
とある結婚というタイトル・表紙からハッピー系のストーリーを想像してしまいますが・・・かなりズキンとくる内容です。苦しくなる場面もあります。同性同士が結婚できるようになっても続く偏見。誰の人生もそうでしょうが、強く・強くあらねばならぬと、たかが結婚なんですが、戦いですね、疲れちゃいました!気軽に手に取っただけに、こんなに内容の濃い漫画とは!読み応えだいぶありますよ!おすすめです!
三角関係がちょっと面白い
友だち4人の中でも地味目なキャラである主人公を軸に展開する三角関係。
駆け引きが少女漫画にある展開なのですが、これは百合漫画。
主人公を置き去りに展開する男たちの喧嘩「お前が好きだ」「俺の方が」的俺が俺が合戦ではなく、そこで静かな女の戦いが繰り広げられるわけでして、かっこいい見せ場と女性らしい心情があるのが見事です。
百合初心者の方にもおすすめしたい一冊。
とにかく、1冊完結で終わるのは本当に勿体ない内容です。
王道のガールズラブと思いきや、今までにはあまりない内容の話です。
【感想】
たぶん、短編でない限り今の私はどんな百合漫画でも楽しめると思うのですが、もっと切なくてキュン・・・とするストーリが好みですね。インパクトがない限りその場で消費して終わっちゃう感じになるんですよ。